基本的に死亡時効果はそのユニットが破壊された後に発動するものです。
例えば、赤ユニットカードである「フォレスト・スパイヤー」は、死亡時に全てのユニットに1ダメージという能力を持っています。
他にも「リチャード・エイケン」は死亡時に味方ユニットにシールドを付与する能力があります。
それではこの2つのユニットが盤面にある時に、「冷徹な悪魔狩り」などの全体ダメージを与えるカードで同時に破壊した時にどうなるのでしょうか?
「フォレスト・スパイヤー」が死亡して全体ダメージを与えるのが先か、「リチャード・エイケン」の能力でシールドが付与されるのが先かという話です。
もっと言うと、敵盤面にも死亡時効果を持つユニットがいる場合にはどのような処理順になるのでしょうか?
この記事はそれらの疑問に対する答えになります。
数字の位置から分かる処理順
まず、処理順を理解する上で絶対に覚えておくべきことは、ダメージの数字の位置を見ることで、そのユニットやヒーローに与えられたダメージの順番が分かるというものです。
基本的には上記のように、連続でダメージが付与されたユニットやヒーローにはダメージ数が横並びで表示されます。(厳密には内側に向けて下がるように若干斜め向きになっています)
それぞれのユニットやヒーローが受けたダメージの順番は外側から内側です。
(ちなみにダメージは赤、回復は緑の数値で表示されます)
例えば上記の味方中段ユニットは2→2→5という順番でダメージを受けており、敵ユニットも同様に2→2→5とダメージを受けていることが分かります。
これを頭に入れておくことで、今後の説明をスムーズに理解可能です。
全体ダメージも実は1体ずつ処理されている
さて、ここで冒頭でお話ししました「フォレスト・スパイヤー」と「リチャード・エイケン」を全体ダメージで破壊した時の答えについて述べます。
答えは
「死亡時効果の優先順位はユニットの位置による」
です。
というのも、全体ダメージは盤面全体に同時にダメージを与えているように思いがちですが、実際のところユニット1体ずつ順番にダメージが付与されています。
そしてその順番は、ユニットカードを使用したプレイヤーから見てN字のような形で、下記のようになっているんですね。
つまり、上記は「リチャード・エイケン」の方が「フォレスト・スパイヤー」よりも処理される優先度が高い位置にあるため、この場合は先に「リチャード・エイケン」の能力で「フォレスト・スパイヤー」にシールドが付与されて、その結果「フォレスト・スパイヤー」は破壊されません。
もう1つの例として、死亡時に味方ユニットのHPをブーストするユニットがいる場合を見てみます。
この場合の処理順は…
- 味方上段ユニットが全体ダメージ6で破壊される
- 味方上段ユニットの死亡時効果が発動
- 2の効果で味方下段ユニットのHP+3
- 味方下段ユニットが全体ダメージ6で破壊される(HPブースト不足)
- 敵上段ユニットが全体ダメージ6で破壊される
- 敵上段ユニットの死亡時効果が発動
- 6の効果で味方中段ユニットのHP+3
- 6の効果で味方下段ユニットのHP+3
- 敵中段ユニットが全体ダメージ6で破壊される(HPブースト不足)
- 敵下段ユニットに全体ダメージ6
このように死亡時効果がHPブーストである場合も同様に、N字のように1体ずつ順番に全体ダメージを処理していき、死亡時効果が発動すればそこで一度全体ダメージ処理をストップしてから先にその効果の処理を行います。
その証拠にHPブーストを受けたユニットは、全体ダメージよりも先にHPブーストの方が先に処理されています。(数字の色と位置を見ると、緑色の数字が外側になっている)
死亡時効果が全体ダメージの場合
それでは死亡時効果が「フォレスト・スパイヤー」のような全体ダメージを与えるような能力の場合、いったいどのように処理されているかと言うと、これも先程と同じような考えで大丈夫です。
下記は「フォレスト・スパイヤー」が2体いますが、中段の方のみリュウの「電刃練気」の効果により全体ダメージが3に強化されています。
ここに同じく「電刃練気」で強化された「冷徹な悪魔狩り」によって、全体ダメージ6を与えるとどうなるでしょうか?
もちろん全ユニットが破壊されるのは当然ですが、ここでも注目してもらいたいのがダメージ処理の順番です。
処理される順番と、数字の位置を意識しながら下記をご覧下さい。
敵ユニットに与えられたダメージの順番に注目すると、3→1→6となっています。
全体ダメージの6点が一番最後に入って、それより前に「フォレスト・スパイヤー」の自爆ダメージが先に入っているんですね。
これは「フォレスト・スパイヤー」の死亡時効果が発動した時点で、先ほどのHPブーストの例と同様に一度「冷徹な悪魔狩り」のダメージ処理をストップし、先に「フォレスト・スパイヤー」の自爆ダメージの処理が始まるからです。
「フォレスト・スパイヤー」の自爆ダメージもN字の順番で生き残っているユニットに1つずつ処理していきます。
ダメージ強化された「フォレスト・スパイヤー」の処理が一通り終わると、そこから「冷徹な悪魔狩り」の処理が再開します。
するとここで自爆ダメージで生き残った通常の「フォレスト・スパイヤー」が「冷徹な悪魔狩り」のダメージで破壊されてしまうので、またここで「冷徹な悪魔狩り」の処理が一度ストップし、先に敵ユニットに1自爆ダメージが入る訳です。
この理論が正しければ、強化された「フォレスト・スパイヤー」の自爆ダメージで通常の「フォレスト・スパイヤー」が破壊されてしまった場合は、敵ユニットに与えられるダメージの順番は1→3→6となっていると思います。
つまり、死亡時効果による全体ダメージも1つずつ処理していき、更にそのダメージで発動した死亡時効果は先に優先して処理するのではないでしょうか。(間違えていたらゴメンなさい…)
ユニットの能力も処理順に対応している
それでは「レオン・S・ケネディ」のような、場にいる間に効果を発揮するカードが混じった場合はどうなるか。
まずは一番簡単な例から見ていきます。
上記の場合、最初に発動する「冷徹な悪魔狩り」のダメージは「レオン・S・ケネディ」の能力でダメージUPしていますが、最初にその「レオン・S・ケネディ」が破壊されてしまうため、「フォレスト・スパイヤー」の自爆ダメージは強化されていません。
つまり、「レオン・S・ケネディ」のような能力もきちんと処理順に対応しているということです。
それでは最後に1つ問題。
上記の場合は2体の「フォレスト・スパイヤー」の自爆ダメージはそれぞれいくつになるでしょうか?
結構難しい問題だと思います。
どのカードもリュウの「電刃練気」による強化はされていません。
ちょっと自分で解いてみたいって方は、ここでスクロールせずに少し考えてみて下さい。
下記がその答えです。
2体の「フォレスト・スパイヤー」のどちらとも、「レオン・S・ケネディ」に強化されて2ダメージ入ります。
上から順番に処理することだけを意識しちゃうと、2体目の「フォレスト・スパイヤー」自爆の前に「レオン・S・ケネディ」が破壊されるように思うかも知れません。
しかし実際のところ、「冷徹な悪魔狩り」が「レオン・S・ケネディ」を破壊するよりも先に、1体目の「フォレスト・スパイヤー」の死亡時効果が優先して処理されます。
その処理で「レオン・S・ケネディ」は生き残りますが、その次の2体目の「フォレスト・スパイヤー」が破壊されてしまうため、結果的に「レオン・S・ケネディ」より先に2体とも自爆するという訳です。
少しややこしいですが、まぁそうなりました。
まとめ
- 与えられたダメージ数値は外側から内側という順番
- 全体ダメージでも実際の処理は1体ずつ
- 処理する順番はアクションを行うプレイヤーから見てN字
- 処理の途中で死亡時効果が発動したら、それを先に処理
- 死亡時効果の処理順もN字
- ユニットの効果もこの処理順に対応
こんな感じです。
実際のところ、ここまで意識してプレイするのはとても難しいと思います。
というのも、実戦においては死亡時効果の処理順を考えてユニットを配置するというよりは、敵ユニットの配置を見てこちらのユニットの配置を考える方が重要だからです。
それでも上級プレイヤーはこの辺まで意識してプレイしているんでしょうね。
でもまぁ私のような一般プレイヤーでも今回の内容から実戦に生かせることはあると思います。
少なくとも、何もない盤面において「レオン・S・ケネディ」は下段に配置するとか、死亡時に味方にブーストやシールドを付与するユニットは上段に配置するとかですかね。
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