「波及」とは第2弾カードパックであるDONから追加された能力で、攻撃でユニットにダメージを与えた時、その隣の枠のユニットにも半分のダメージを与える効果があります。
第3弾カードパックであるTDAから、波及をもつ強力な「双角猛る砂漠の暴君ディアブロス」や、一時的ではありますがユニットに波及を付与するネロのヒーローアーツ「デビルブレイカー」が追加されて、今までよりも波及が使用されるようになりました。
そこで、ここでは波及についての基本から疑問点についてまとめております。
波及の基本
波及によるダメージは、隣の枠のユニットに与えられます。
中段に波及ユニットを設置した場合は上段と下段のどちらにも波及ダメージを与えられる一方で、上段と下段に波及ユニットを設置した場合には中段にしか波及ダメージを与えることが出来ません。
つまり波及の効果を存分に生かしたいのであれば、中段に波及ユニットを設置する方が良いということです。
波及のダメージ量は正面の敵ユニットに与えたダメージの半分ですが、切り捨てです。
例えば正面の敵ユニットに13ダメージを与えた場合、隣の敵ユニットには6の波及ダメージになります。
また、波及ダメージを与えることが可能なのは、正面の敵ユニットに攻撃を行った時のみで、敵ユニットを波及ユニットでブロックする際にダメージを与えても波及ダメージは発生しません。
その代わりに攻撃さえ出来れば、攻撃時のダメージで波及ユニットが破壊されてしまったとしても、きちんと隣の敵ユニットに波及ダメージは入ります。
しかし、攻撃時であっても波及ダメージが発生しない場合もあります。
それが正面の敵ユニットにシールドが付いていた場合です。
もし敵ユニットの波及ダメージの被害を最小限に抑えたいのであれば、攻撃を受けるユニットにシールドを付与すればいいでしょう。もしくは敢えて敵の波及ユニットをブロックしないか。
当然ですが、封印されると波及能力は失われますし、波及を重ね掛けしても特に意味はありません。
波及と連撃について
それでは波及と連撃のどちらも持ったユニットの場合、波及ダメージはどうなるのでしょうか?
この場合、連撃で正面の敵ユニットに与えた合計ダメージの半分が波及ダメージとして計算されます。
例えば、攻撃力5のユニットの場合、連撃で正面のユニットに合計10ダメージを与えるため、その結果隣の敵ユニットには5の波及ダメージを与えるわけです。
連撃1回分ずつ処理されて、5の半分切り捨ての2ダメージが2回で合計4ダメージという計算にはなりませんので、ダメージ量的にはちょっとお得になります。
しかし、この計算方法にはデメリットもあります。
それは隣の枠の敵ユニットにシールドが付与されていた場合です。
連撃ダメージであっても波及ダメージは一括でダメージが処理されてしまうため、波及ダメージを受ける敵ユニットにシールドが付与されていると、シールドを剥がすだけで本体にダメージを与えることが出来ません。(正面の敵ユニットには問題なく2回ダメージは入る)
波及ダメージでの撃破について
撃破能力を持ったユニットが、波及ダメージで隣の枠の敵ユニットを撃破した場合はどうなるのでしょうか?
この場合、残念ながら撃破としてカウントされません。
撃破能力は正面の敵ユニットを撃破した時に有効なようで、波及ダメージで倒した敵ユニットはカウントされないんですね。
ですので、たとえ敵ユニット3体を攻撃と波及で全滅させたとしても、波及ユニットに入る撃破ボーナスは1体分だけということです。
直接攻撃・波及ダメージの処理順番
波及ユニットの攻撃によるダメージと波及ダメージは、一見同時に発生しているようなエフェクトに見えますが、実は1つずつ順番に処理されています。
それが下記です。
- 攻撃ダメージ
- 上隣の波及ダメージ
- 下隣の波及ダメージ
ではこれが実際にどのような影響を与えるのかというと、破壊されたユニットの死亡時効果が他のユニットに関わる場合に、この処理順が意味を持ってきます。
例えば、「リチャード・エイケン」は死亡時にランダムな味方ユニット1体にシールドを付与する能力を持っているユニットです。
仮にこのユニットが波及ユニットの正面に配置されており、攻撃により破壊されてしまうと、その死亡時効果によるシールドが他のユニットに付与されて、波及ダメージがシールドによって防がれるという現象が一瞬のうちに起こります。
これは攻撃ダメージが波及ダメージよりも処理優先度が高いためです。
そして同じ波及ダメージであっても上隣と下隣で優先度が違います。
上記の例は、波及ダメージも含めて敵ユニット3体にダメージを与えた瞬間の画像です。
正面と上段の敵ユニットは破壊していますが、下段の敵ユニットに関してはダメージも入っていません。
これは上段の敵ユニットが「リチャード・エイケン」であり、その死亡時効果によって、残った下段の敵ユニットにシールドが付与されたからです。
つまり、波及ダメージも上下同時に処理されるというわけではなく、上隣から順に処理していき、そこで死亡時効果が発動すれば、波及のダメージ処理を一度ストップしてそちらを優先して処理します。
しかし下記のように「リチャード・エイケン」が処理優先度の低い位置で波及ダメージを受けて破壊された場合は、他にユニットがいなければ誰にもシールド付与することなく破壊されてしまいます。
波及に限らず、死亡時効果を効果的に使いたいのであれば、上側に設置した方が良いということですね。
波及でG成体に攻撃した場合
「G成体」は自身へのダメージ時に「G幼体」を1体場に出す能力を持っています。
このユニットに対して、波及能力を持ったユニットで攻撃すると、「G幼体」は出てきて波及ダメージにより一瞬で破壊されてしまうのでしょうか?
この場合、「G幼体」は波及のダメージを受けません。
先ほどのダメージ処理順で言うと、正面の敵ユニットが真っ先にダメージの処理が入ってから、その隣の枠に波及ダメージの処理が進んでいくはずなのですが、この場合は「G幼体」は波及ダメージの対象とならないようです。
もしかしたら、最初の正面ダメージ処理されるその瞬間に対象が確定し、その後に出てきたユニットに関しては対象外とされるのかもしれません。
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